NLDS第2戦:ドジャースがフィリーズを下し2連勝、シリーズ圧倒的優位へ
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試合概要と第一印象
10月6日、シチズンズ・バンク・パークで行われたナショナルリーグ地区シリーズ(NLDS)第2戦は、ドジャースがフィリーズを4対3で下しました。
これでシリーズ成績はドジャースが2勝0敗とし、圧倒的優位に立ちました。
試合は6回まで緊迫した投手戦の様相を呈しましたが、7回表に試合が一変。ドジャースが集中打で一挙4点を奪い、勝負を決定づけました。
一方、フィリーズは本拠地で連敗を喫し、崖っぷちに追い込まれる展開となっています。
6回までの投手戦とスネルの存在感
特筆すべきは、ドジャース先発ブレイク・スネルの圧巻のピッチングです。
6回を投げて被安打1、四球4、奪三振9という内容で勝利投手となりました。特に23個もの空振りを奪ったチェンジアップは冴え渡り、フィリーズ打線を完全に封じました。
フィリーズ先発のヘスース・ルサルドも6回3安打2失点、奪三振5と好投しましたが、7回に突如として崩れ、無死二・三塁のピンチを残して降板。その走者をリリーフが返してしまったことが致命傷となりました。
7回の集中打で試合を決定づけた攻撃力
試合が動いたのは7回表。
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先頭のテオスカー・ヘルナンデスが安打
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フレディ・フリーマンが二塁打で無死二、三塁の大チャンス
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キケ・ヘルナンデスの内野ゴロで先制点
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ウィル・スミスの代打2点タイムリー
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大谷翔平のライト中間への適時打
この回だけで4点を奪い、一気に試合の主導権を握りました。
まさに集中打の見本となる攻撃で、ドジャースの底力を見せつけました。
フィリーズ主力打線の不振
一方、フィリーズにとって最大の誤算は主力打線の沈黙です。
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トレア・ターナー
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カイル・シュワーバー
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ブライス・ハーパー
この3人が合計で10打数1安打、5三振。シリーズ通算でも21打数2安打、長打ゼロという深刻な不振に陥っています。
特にハーパーには本拠地ファンからブーイングが起こるなど、苛立ちが募っています。
9回の反撃とドジャースの守備
フィリーズは9回裏にニック・カステヤノスの2点二塁打で1点差に迫り、なお無死二塁のチャンスを迎えました。
しかし、ここでドジャースが見せたのが「ホイールプレー」。
ムーキー・ベッツの好守備でカステヤノスを三塁で刺し、完全に流れを断ち切りました。
最後はロキ・ササキがターナーをゴロに仕留め、ファーストのフリーマンが難しい送球を処理して試合終了。ドジャースが接戦をものにしました。
今後の展望
MLBの歴史上、5戦制のシリーズで2勝0敗とリードしたチームがシリーズを制する確率は88.9%。
フィリーズが逆転するには、主力打線の復調が絶対条件です。
第3戦ではドジャースから山本由伸が先発予定。ワイルドカードシリーズで好投した彼を相手に、フィリーズがどこまで食い下がれるかが注目されます。
ドジャースの投手陣とブルペン課題
スネルの快投をはじめ、大谷、カーショー、山本、グラスノーといった先発陣の厚さはドジャース最大の強みです。
一方で、9回にブルペンが打ち込まれる場面もあり、今後の課題も浮き彫りとなりました。
まとめ
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6回までの投手戦から一転、7回の集中打で試合が決着
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ドジャースは大谷翔平、ウィル・スミスらの適時打で勝利を決定づけ
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フィリーズは主力打線の不振が最大の誤算
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シリーズは2勝0敗となり、ドジャースがNLCS進出に大きく前進
次戦は日本時間10月9日(現地8日)、舞台をロサンゼルスに移して第3戦が行われます。
フィリーズが意地を見せるのか、それともドジャースがスイープで決着をつけるのか。注目の一戦です。