「苦いデビュー」大谷翔平、ポストシーズン初登板で3失点 それでも見えた次戦への光明

「苦いデビュー」大谷翔平、ポストシーズン初登板で3失点 それでも見えた次戦への光明

ポストシーズンの舞台に、ついに大谷翔平が“投手”として戻ってきました。ロサンゼルス・ドジャースのエースとして登板したNLDS(ナショナルリーグ・ディビジョンシリーズ)初戦。しかし、待望の復帰マウンドは苦い結果となりました。3回途中で3失点という内容に、現地メディアやファンの反応も複雑です。

この登板は大谷のキャリアにとっても、ドジャースの今季の戦略にとっても大きな転機になりそうです。

ポストシーズン初登板で3失点、課題が露呈

大谷はこの試合で3回途中まで投げ、被安打4、3失点、奪三振5、四球1という内容でした。特に2回と3回にかけての制球乱れと、相手打者に対する球の浮きが失点の原因となりました。

初回はまずまずの立ち上がりを見せたものの、2回に連打と犠牲フライで1点を失い、3回にはホームランを含む3本のヒットを浴びてさらに2点を失います。結果として、ドジャースはそのまま追い上げきれず、初戦を落とす展開となりました。

球速自体は最速97マイルを記録し、フィジカルコンディションに大きな問題は見られませんでした。しかし、変化球の精度が今ひとつで、特にスプリットが狙い打たれる場面が多く、決め球として機能しませんでした。

背景にある調整不足と経験値のギャップ

大谷はレギュラーシーズン終盤に肘の張りなどの理由で登板を回避しており、今回のNLDS初戦が約2週間ぶりの実戦登板でした。ブルペンでの調整を経てマウンドに上がったとはいえ、やはり実戦感覚を取り戻すには時間が足りなかった印象が否めません。

さらに、ポストシーズンのマウンドは通常の試合とはまるで異なるプレッシャーがかかります。大谷にとって、これはMLBキャリア初のポストシーズン先発登板というシチュエーション。精神面での準備や、試合の緊迫感に適応する経験が十分でなかった可能性があります。

加えて、対戦相手であるフィリーズはナショナルリーグ屈指の強力打線を誇っており、特に中軸の集中力は並外れていました。そんな相手に対し、わずかなミスが命取りになるのがポストシーズンの怖さです。

今後の起用とドジャースの対応策

今後のドジャースにとって最大の課題は、「大谷を次戦でも先発として使うか、それとも役割を変更するか」という点にあります。

次回登板までの調整期間をしっかり確保し、再び先発として送り出すという選択肢もありますが、チームがシリーズ敗退の危機に瀕した場合、リリーフとしての起用を含めた柔軟な戦略が求められます。

一方、大谷が登板しない試合では、山本由伸やスネルといった他のエース級投手が控えており、チームとしてはその層の厚さを活かしたローテーション変更も視野に入ってきます。

また、大谷は打者としても出場が可能であるため、投手としての失点を打撃で取り返す“巻き返し”にも期待がかかります。試合後のコメントでは冷静に現状を分析している様子が見られ、精神的なダメージは最小限に抑えられているようです。

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苦いスタートとなった大谷のポストシーズン初登板。しかし、これが彼の限界ではないことは誰もが知っています。

次戦以降も全米が注目するシリーズになることは間違いありません。

調整次第では、再び輝きを取り戻し、ドジャースの命運を左右する活躍を見せてくれるはずです。次回の登板、そしてバットでの一撃に期待を寄せましょう。

引用: https://www.yardbarker.com/

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